ソラナのブロックチェーンを支えるチームが、2027年までにソラナを世界のインターネット資本市場（ICM）の基盤レイヤーとする戦略を記した長期的なロードマップを発表した。
ICMとは、ソラナ財団の元中核メンバーであるアクシャイ氏が 提唱した 用語で、「エンティティ、通貨、文化がトークン化されたグローバルにアクセス可能な台帳」を指し、「インターネット接続さえあれば誰でも資本市場にアクセスできる」ことを可能にするという。
コインテレグラフと共有された新たな「インターネット資本市場ロードマップ」によると、ソラナの「本来の使命」は、ICMの「分散型の中枢基盤」を構築することだったという。
「帯域幅の拡大とレイテンシーの低減（IBRL）は絶対に必要だが、それだけでは不十分だ」と、この木曜日に公開された文書には記されている。「ソラナのロードマップにおける第3の柱は、市場ミクロ構造の複雑さに取り組む必要がある」という。
「これまでのところ、ICMにおける市場ミクロ構造が従来の金融（TradFi）とどう異なるべきか明確ではなかった」とロードマップは述べており、現在ではエコシステムの開発者たちが「アプリケーション制御実行（ACE）」という共通のビジョンに収束しているという。これは、スマートコントラクトに対して「ミリ秒単位での独自の取引順序制御」を可能にすることを目的としている。
市場ミクロ構造は「現在のソラナにおける最重要課題」
市場ミクロ構造は「現在のソラナにおける最重要課題」であると、ロードマップは改めて強調し、ACEを伝統的金融とは異なる柔軟かつ高性能な取引環境を構築するための鍵と位置づけている。
ソラナの2027年ロードマップでは、「柔軟な市場ミクロ構造」をメインネット上に実現するため、複数のアーキテクチャ改善案が提案されている。
今後3カ月以内には、バリデーターやトレーダーに「性能向上と価値創出」のための新たなツールを提供することを目的とした、Jitoのブロックアセンブリ・マーケットプレイス（BAM）取引処理システムの立ち上げが予定されており、テストネットは数日以内に開始される見込みだ。
中期的には、パブリックインターネットに代わるソラナ専用のピア・ツー・ピア光ファイバーネットワーク「DoubleZero」の導入が計画されている。このネットワークはすでにテストネット上で稼働しており、100以上のバリデーターとメインネットのステーク全体の3％を占めており、9月中旬までの本格始動が予定されている。
これらの取り組みは、最近のネットワークアップグレードに続くもので、ブロック容量を20％引き上げ、6,000万コンピュートユニットに拡張した。このほか、2025年末までにさらなるスループット拡大も予定されている。
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