日本の3Dプリント住宅メーカーLib Work、ビットコイン330万ドル相当を購入でビットコイン・トレジャリーに

Lib Workがビットコイン・トレジャリーに

熊本に本拠を構える3Dプリント住宅メーカー、 Lib Work （リブワーク）は、5億円相当のビットコイン（Bitcoin/BTC）を購入する計画を承認し、ビットコイン・トレジャリーの潮流に乗り出した。

暗号資産（ビットコイン）の購入に関するお知らせをリリースしました。 https://t.co/eifgJInR21 #暗号資産 #ビットコイン

— リブワーク / Lib Work (@LibWork_jp) August 18, 2025

主に戸建て住宅の設計・施工・販売を手掛ける日本企業Lib Workは、認可を受けた取引所を通じて2025年9月からビットコインの購入を開始し、12月まで継続するとともに、リスク管理体制を構築する 予定 だ。Lib Workは、住宅設計の確保にNFT（非代替性トークン）を活用し、労働力不足と建設コストの上昇にブロックチェーン技術で対処している。同社は、ビットコインは日本における物価上昇への備えとなり、すべての資産を現金で保有するリスクを低減すると述べている。

同社は、ビットコインへの関心を発表し、テクノロジーや金融セクター以外の企業もデジタル通貨への投資を増やしていることから、その強みに確信を持っており、この流れに乗ることで財務強化、現金依存のリスク軽減、国内外の市場における成長機会に備えられると述べた。

上場企業は仮想通貨の財務準備金としてのビットコインに強気の姿勢

ここ数年、ビットコインは人気、価格、採用の面であらゆる投資商品や投資ビークルを上回っており、その人気の高まりに伴い、機関投資家や上場企業の間で最も人気のある投資対象の一つとなっている。

BTCの購入に関与している米国企業の数は多く、香港、UAE、英国の企業が続いている。上場企業のうち約6社が既にビットコインを採用しており、メタプラネット（Metaplanet）はその中でもトップクラスだ。続いて、1,717BTCを保有するNexon Co., Ltd、1,232BTCを保有するRemixpoint、Anap Holdings Inc、Convano Incなどが続いている。

市場専門家は、仮想通貨に関する透明性と価格上昇により、企業によるビットコインの採用はピークを迎えており、BTCの保有と利回り確保は、企業にとってバランスシート維持のための主要な手段の一つとなっている。

分割購入で徐々に増やす計画

Lib Workは、ビットコインを一度に購入するのではなく、2025年9月から12月の数カ月に分けて購入する予定だ。

同社が保有するビットコインの数は、マイクロストラテジー（MicroStrategy）やテスラ（Tesla）といった大規模企業投資家と比較すると少ないと思えるかもしれないが、同社がテクノロジー企業や金融企業ではないという事実を無視することはできない。

同社は、プロセスの安全性、信頼性、規制遵守を確保するため、認可を受けた信頼できる仮想通貨取引所のみを利用する姿勢は、同社が仮想通貨に伴うリスクを十分に認識したうえで、ビットコインのメリットを最大限に活用することに強い意志を持っていることを示している。また、同社が保有するビットコインの価値を四半期ごとに再評価し、市場価格の変動による利益または損失を損益計算書に直接記録し、透明性と説明責任を確保すると主張している。

同社は、不動産の未来を変えるために、先進技術を活用するリーダーを目指しており、従来のツールでは不可能だった方法で現実世界の問題を解決するため、業界がブロックチェーン技術を採用するという世界的な傾向と一致している。