Pyth Network、米国政府とGDPデータのオンチェーン化契約を締結

Pyth Networkが米国政府とGDPデータのオンチェーン化契約を締結

Pyth Network（パイス（ピス）・ネットワーク/PYTH）は、米国商務省のハワード・ラトニック（Howard Lutnick）長官を通じ、公式経済データのオンチェーン検証・配信に 選定 された。

The U.S. Department of Commerce has selected Pyth Network to verify & distribute economic data onchain 🏛️

Today’s announcement by @howardlutnick & @realDonaldTrump marks a landmark step for the adoption of decentralization & validates Pyth’s role as a trusted data source 🧵 ⬇️ pic.twitter.com/cOvw8lDNhP

— Pyth Network 🔮 (@PythNetwork) August 28, 2025

米国商務省がオンチェーン経済データの検証と配信にPyth Network（※以下、Pythと表記）プロジェクトを選定。これは仮想通貨業界にとって大きな一歩であり、政府が分散型技術を活用していることを示している。

Pythは当初、過去5年間の四半期GDPデータを公開し、他のマクロ経済データセットにも拡大する計画で、これにより、透明性が高く、ブロックチェーンネイティブなデータの新しい時代が到来すると期待されている。なお、米国商務省はChainlink（チェーンリンク）とも提携し、GDP（国内総生産）、PCE（個人消費支出）価格指数、実質最終売上高など、複数のマクロ経済指標を公表している。

PythとChainlinkの優れた点

商務省の発表では、四半期GDP統計がビットコイン（Bitcoin/BTC）、イーサリアム（Ethereum/ETH）、ソラナ（Solana/SOL）、トロン（Tron/TRX）、ステラ（Stellar/XLM）、アバランチ（Avalanche/AVAX）を含む9つのブロックチェーンで公表されることが 確認 されていた。

Pythは、リアルタイムの金融市場データをブロックチェーンに直接配信する分散型オラクルシステムである。Chainlinkと同様に、株価、為替レート、商品などのオフチェーンデータをオンチェーン化し、DeFi（分散型金融）アプリケーションで活用するためのインフラを提供。PythとChainlinkの優れた点は、オラクル（※1）として協調的な役割を果たし、政府が公表するデータがブロックチェーンネットワーク全体にさらに配信され、安全に保護されている点だ。

米国政府がPythを選んだ理由

既に100以上のブロックチェーンに統合され、600以上のアプリケーションをサポートしているPythは、暗号的に検証可能なデータを処理できる信頼性の高い分散型オラクルネットワークとして位置付けられている。

その透明性の高いデータモデルとステーキングベースのセキュリティは、その信頼性をさらに高めている。今回の動きは米国政府の仮想通貨に対する見方の大きな変化を示しています。米国は、慎重な規制から、現在ではこの技術を積極的に活用する方向に転換しており、これは金融システムの中核を担うオラクルへの信頼を示しています。

変更不可能で検証可能な経済データをオンチェーンでエンコードすることで、スマートコントラクトは現実世界のベンチマークと直接やり取りできるようになり、より信頼性の高いDeFi市場、トークン化された証券、そして次世代金融サービスへの道を切り開くだろう。