S&P Globalが暗号通貨とデジタル株式を組み合わせた指数を立ち上げへ
- S&P Globalが暗号通貨および暗号関連株式を含む指数を作成
- この商品は15種類の暗号通貨と35社の業界企業を含む
- Dinariが新しいベンチマークに基づく投資可能なトークンをローンチ予定
S&P 500やDow Jones Industrial Averageなどの指数を手掛けるS&P Globalは、暗号通貨と暗号関連企業の株式を組み合わせた初のハイブリッド指数「S&P Digital Markets 50」のローンチを発表しました。この新商品は、トークン化証券インフラを提供するDinariとのパートナーシップで開発されています。
この指数は、主要な15種類の暗号通貨と、デジタル資産、ブロックチェーンインフラ、金融サービス、関連技術に関わる35社の株式を組み合わせます。S&Pによると、投資家に対して暗号エコシステムおよびその世界的な普及を牽引する企業への分散投資機会を提供することが目的です。
S&P Dow Jones IndicesのプロダクトディレクターであるCameron Drinkwater氏は、この動きが伝統的市場とデジタル市場の統合が進んでいることを反映していると強調しました。
「暗号通貨およびデジタル資産業界はもはや周縁的な存在ではなく、世界市場においてより確立されたプレイヤーとなっています。」
と述べました。
「S&P DJIの拡張された指数群は、一貫性のあるルールベースのツールを提供し、評価やエクスポージャー獲得を可能にします。」
いずれの資産も指数の5%を超えて構成されることはなく、株式の最低時価総額要件は1億ドル、暗号通貨は3億ドルとなります。この指数は、主要なS&Pベンチマークと同様のガバナンスルールおよび四半期ごとのリバランスが適用されますが、構成銘柄の全リストはまだ公開されていません。
Dinariは、この指数のパフォーマンスに連動する投資可能なトークンをローンチし、年末までに自社のdSharesプラットフォームを通じてこのベンチマークへのアクセスを提供する予定です。
「S&P Digital Markets 50をdShares経由で投資可能にすることで、単に指数をトークン化するだけでなく、ブロックチェーンインフラが信頼性の高いベンチマークをどのように近代化できるかを示しています。」
と、同社のビジネスディレクターであるAnna Wroblewska氏は述べました。
この新しい指数により、S&P Globalはデジタルベンチマークのシリーズを拡大し、伝統的な金融セクターと暗号市場の融合を強化します。これは、資産のトークン化やオンチェーン統合が機関投資家や市場プラットフォームの間で注目を集めているタイミングでの発表となります。
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