ビットメイン、テネシー州で「ラックベース」ビットコインマイニングパワーの2080万ドルの売却をめぐり訴訟

テネシー州における「ラックマウント型」ビットコインマイニング機器の販売をめぐり、ある顧客がBitmainを相手取り新たな訴訟を起こした。この訴訟は、同社の米国におけるコンピューティングパワー展開に新たな関連事例を追加するものとなる。2025年9月12日、ワイオミング州に拠点を置く1969 LLCは、Bitmainが4月21日に締結した「ラックマウント型売買契約」に違反したとして、テキサス州南部地方裁判所に訴訟を起こした。この契約には、総ハッシュレート1.386エクサハッシュ/秒（EH/秒）のAntminer S21ユニット6,933台の取引が含まれており、1テラハッシュ/秒（TH/秒）あたり15ドルで評価されていた。これらのユニットは、テネシー州プライアーのTN-140ハイウェイ252番地にある施設にプレインストールされていた。この取引は、ユニットを直接受け取るのではなく、「購入者が運用コンピューティングパワーを購入する」モデルに基づいていた。この訴訟では、ビットメインによる3つの契約違反（故障したサーバーの修理を怠ったこと、8月22日に契約を不法に解除したこと、契約書に盛り込まれたヒューストンの仲裁条項を無視したこと）が主張されており、テネシー州の郡裁判所に訴訟を起こすと警告している。1969 LLCは、ビットメインによる機器の差し押さえを禁じる一時的な差し止め命令と仮差し止め命令、および仲裁条項の有効性を確認する確認判決を求めている。