Ark Labsが新しいBitcoinネイティブLayer 2「Arkade」をローンチ

• Ark LabsがArkade Layer 2パブリックベータをローンチ
• プラットフォームは即時かつプログラム可能なBitcoinトランザクションを実現
• Arkade AssetsがBitcoinにステーブルコインやトークンを導入

Ark Labsは、Bitcoin上に直接構築されたネイティブなレイヤー2ブロックチェーンであるArkadeのパブリックベータローンチを発表しました。2年間の開発期間を経て、Draper Associates、Axiom、Fulgur Venturesなどの投資家の支援を受けたこのスタートアップは、Lightning Network以来、Bitcoinインフラの最も重要な進化とされるものを発表しています。

Arkadeは2023年に提案されたArk Protocolに基づいており、いわゆるVirtual Transaction Outputs（VTXOs）を通じて、即時かつプログラム可能なオフチェーントランザクションを導入します。VTXOはBitcoinのUTXOのオフチェーン表現です。このアーキテクチャにより、ユーザーはネットワークのコンセンサスルールを変更することなく、レンディング、スワップ、トレードなどの複雑な操作を実行できます。

同社によれば、この技術はBitcoinのセキュリティを活用しつつ、バッチ決済によってコストと混雑を削減します。Ark Service Providers（ASPs）は数千件のオフチェーントランザクションを調整し、それらをオンチェーンブロックにまとめますが、資金のカストディは一切行いません。各VTXOは事前署名されたBitcoinトランザクションによって保護されており、ASPsがダウンした場合でもユーザーが資産を完全にコントロールできるようになっています。

「Bitcoinのフェーズ2のシナリオは多くの約束に満ちていましたが、実現はほとんどありませんでした。」

とArk LabsのCEO、Marco Argentieri氏は述べています。

「本日のローンチは、Bitcoinがプログラム可能な通貨へと進化する始まりを示しています。」さらにArkadeは「Bitcoinの価値を損なうことなく、その可能性を最大限に引き出します」と付け加えました。

カストディに依存するサイドチェーンやブリッジとは異なり、ArkadeはBitcoinのネイティブなセキュリティモデル内で動作します。また、Lightning Networkとの相互運用性も備えており、Boltzのような統合を通じて両者間の流動性移転が可能です。ローンチパートナーにはBreez、BlueWallet、BTCPayServer、BullBitcoinが含まれています。

Ark Labsはまた、オフチェーン環境にステーブルコインやその他のトークンのサポートをもたらす拡張機能「Arkade Assets」も発表しました。最初に統合される資産はTetherのUSDTです。「Arkadeはついに、世界で最も安全なブロックチェーンであるBitcoinにステーブルコインを再びもたらす基盤を提供します」とArgentieri氏は述べています。

このプロジェクトは、Bitcoinをプログラム可能な分散型金融プラットフォームへと変革し、その本来のセキュリティと分散性を維持しながら、ステーブルコインや高度なアプリケーションをインフラに再導入することを目指しています。