主なポイント
- この決済大手は、2026年のローンチを目指し、TetherやCircleが支配する月間4.30兆ドル規模のステーブルコイン市場への参入を計画している。
- デジタルアセットネットワークにより、ウォレットユーザーはWestern Unionの世界中の店舗で暗号資産から現金への変換が可能となる。
- CEOのMcGranahan氏は、GENIUS Actのような米国の好意的な規制が、収益減少の中でこの戦略の原動力になっていると評価している。
Western Unionは10月28日、Solana SOL $193.3 24h volatility: 3.4% Market cap: $106.58 B Vol. 24h: $7.33 B ブロックチェーン上に構築された米ドル建て決済トークンステーブルコインのローンチ計画を発表した。同社はUSDPTが2026年前半に利用可能になると見込んでいる。
このステーブルコインは、連邦規制下にあるAnchorage Digital Bankによって発行される予定であると、同社が発表したプレスリリースで明らかにされた。Western Unionは、ユーザーがパートナー取引所を通じてUSDPTにアクセスできるようになると述べている。同社は、この取り組みが自社のグローバルなデジタル基盤とSolanaのブロックチェーン技術、そしてAnchorage Digitalの発行プラットフォームおよびカストディソリューションを組み合わせたものであると説明している。
グローバル現金アクセスのためのデジタルアセットネットワーク
Western Unionはまた、デジタル資産の現金オフランプを提供するために設計されたデジタルアセットネットワークの計画も発表した。このネットワークはウォレットおよびウォレットプロバイダーと提携し、顧客がWestern Unionの世界中の店舗を通じて暗号資産を法定通貨に変換できるようにする。
ステーブルコイン指標 | 出典: RWA.xyz
ステーブルコイン分野は10月28日時点で月間4.30兆ドルの送金ボリュームを記録し、前月比で35.68%増加したことがRWA.xyzのデータで示されている。月間アクティブアドレス数も同期間で20.89%増の3,241万件となった。
Tether Holdingsは市場シェア60.47%、時価総額1,790億ドルで市場を支配している。Circleは730億ドルで2位につけており、市場の24.68%を占めている。
CEO、規制の変化を原動力と指摘
Western Unionの社長兼CEOであるDevin McGranahan氏は、この取り組みにより同社がステーブルコインに関連する経済的利益を自ら所有できるようになると述べた。経営陣は、GENIUS Actを含む最近の米国の規制動向がWestern Unionのステーブルコイン戦略を後押ししている要因であると指摘した。同社は第1四半期に6%の収益減少を報告しており、デジタル資産統合による成長回復を目指している。
この発表は、Bitwiseの$BSOLが10月28日にNYSEで取引を開始し、米国初のSolana現物ETPがローンチされたタイミングと重なっている。
