ビットコイン9万ドルに回復、強気ムード再燃で注目のBTC系銘柄

ビットコイン BTC +1.3100% は27日、前日比3.2％上昇し、再び9万ドル台を回復した。

週初には一時8万9500ドル付近まで下落したものの、その後は買い戻しが強まり、価格は反発基調に転じている。

Bitcoin (BTC)

24h 7d 30d 1y All time

ビットコインの価格推移と市場の反応

ビットコイン（BTC）が9万ドル台を回復したことで、10月の過去最高値12万6000ドルから続いていた調整局面が終息に向かいつつあるとの見方が浮上している。

史上最高値を更新した10月以降、およそ30％の調整を強いられ、一時は2025年の上昇分をほぼ帳消しにする局面もあった。特に価格が8万ドル台まで沈んだ際には、投資家心理が「極度の恐怖」領域に達し、市場全体がリスク回避姿勢を強めていた。

9万ドル周辺は2025年を通じて重要なテクニカル水準として意識されてきた価格帯であり、今年5月にビットコインが11万1000ドルを突破した局面でも主要なサポートラインラインとして機能していたことで知られる。

市場では今回の反発について、一時的な戻りにとどまるのか、あるいは中期的な上昇基調への復帰を示すシグナルとなり得るのか、判断材料を精査する動きが広がっている。

ビットコイン回復の背景と今後の見通し

暗号資産（仮想通貨）市場が持ち直している背景には、米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策に対する期待感の変化がある。

投資家の間では、12月に0.25％の利下げが実施されるとの見方が強まりつつあり、現在の市場予測では約69％の確率で織り込まれている。

さらに、ビットコイン現物ETFを通じた機関投資家の資金流入も相場を下支えする大きな要因となった。

直近24時間では総額2億2200万ドル規模の清算が発生し、特にショートポジションの巻き戻しが進んだことで、売られ過ぎだった市場に自律反発が起こりやすい地合いが形成された。

こうした流れを受け、他の主要銘柄にも買いが広がっている。イーサリアム（ETH）は一時2700ドル台を回復し、 リップル（XRP） も下落基調に歯止めがかかるなど、全体的に安定化の兆しが見られた。

アナリストの間では、 ビットコインは今後 、8万9000ドル〜9万5000ドルのレンジで推移する可能性が高いとの見方が優勢だ。

重要な節目となる9万ドルのサポートを維持できれば、年末にかけて10万5000ドル〜12万ドルを目指す展開も期待されている。一部の強気予測では、14万〜16万ドルまでの上昇を想定する声もある。

ただし、市場が本格的な回復局面に入ったと判断するには、取引高の持続的な増加が不可欠だと指摘されている。今後は、投資家心理とマクロ環境を見極めつつ、上値追いの動きがどこまで続くかが焦点となる。

BTC関連の最新L2プロジェクト誕生

市場全体が回復ムードに包まれる中、市場関係者の間で注目を集める新興プロジェクトが誕生した。それが、ビットコインのレイヤー2ソリューションとして開発が進む Bitcoin Hyper（HYPER） だ。

ビットコインは現在、デジタルゴールドとしての評価が定着している一方、実用性の面ではイーサリアムやソラナ（SOL）に遅れを取っているとの指摘も多い。その主因は、スケーラビリティの制約にある。

こうした課題に対し、Bitcoin Hyperはビットコインの堅牢性を活かしながら、トランザクション速度とコストを大幅に改善することを目指すプロジェクトだ。

ソラナ仮想マシン（SVM）を採用することで、ビットコインのセキュリティモデルを維持しつつ、高速・低コストでの処理を実現。これにより、ほぼゼロコストの即時決済を実現する技術として期待が高まっている。

現在進行中のプレセールではすでに総額2850万ドル以上を調達しており、特に大口投資家による積極的な買いが勢いを後押ししている状況だ。

一部のアナリストは「2026年に化ける可能性がある次の大型銘柄」と評価しており、ビットコイン市場が安定している今こそ、こうした革新的なBTC系L2プロジェクトに目を向ける好機だとする声もある。

Bitcoin Hyperがどこまで成長できるかは今後の開発進捗や市場環境に左右されるが、次の大きな波をつかむ可能性を秘めたプロジェクトとして注目する投資家が増えている。