BabylonはAave Labsと提携し、Aave V4でネイティブbitcoin対応のレンディングサービスを開始します。

出典：Babylon

ビットコイン基盤インフラプロトコルのリーダーであるBabylon傘下のチームBabylon Labsは、本日Aave Labsと戦略的パートナーシップを締結したことを共同発表しました。両者はAave Labsが開発する次世代レンディングアーキテクチャAave V4上に、ネイティブビットコインによってサポートされるSpokeを構築します。このアーキテクチャはHubとSpokeモデルを採用し、特定のユースケース向けに設計されたマーケットの構築を目指しています。

この統合により、ネイティブビットコインがBabylonのビットコインボールトを通じて、Aaveレンディングマーケットで大規模に担保として直接利用できるようになり、ビットコインがグローバルなオンチェーン金融市場で資産化される重要なマイルストーンとなります。Babylonのビットコインボールトは、ネイティブビットコインをビットコインネットワーク上で安全にロックし、中央集権型カストディやラップドトークンに依存せず、Aave V4で担保として利用できるようにします。

ビットコインを基盤としたレンディングは、すでに数十億ドル規模の市場へと成長しています。今年だけでも、主要プラットフォームは10億ドルを超えるビットコイン担保ローンを提供しており、業界予測では機関投資家の参入拡大に伴い、ビットコインレンディング市場全体は数百億ドル規模に拡大すると見込まれています。急速な成長にもかかわらず、現在のビットコインレンディングの大半は中央集権型カストディ機関やラップドアセットに依存しています。ネイティブかつトラストレスなビットコイン担保は長らく実現が困難でしたが、ついにそれが可能となります。ラップドビットコインや中央集権型カストディは、追加のカウンターパーティリスクや運用の複雑さをもたらし、ビットコインがノンカストディアルDeFiレンディング市場に参加する障壁となっていました。

今回の協業により、BabylonはAave V4向けに専用のビットコインサポートSpokeを開発し、ビットコイン保有者にトラストレスなレンディング経路を提供しつつ、ビットコイン本来のセキュリティモデルを維持します。Aave Labsは開発過程でアーキテクチャ設計、リスク評価、接続プロセス設計などで協力します。

両者は2026年4月に本製品を共同リリースする計画で、具体的な時期はコミュニティガバナンスの承認および最終的なデプロイ進捗に依存します。この統合のテストは2026年第1四半期に開始予定で、関連する技術的詳細は進捗に応じてコミュニティに順次公開されます。

「トラストレスなビットコインボールトにより、ネイティブビットコインは本来のセキュリティを維持しつつ、直接DeFiエコシステムに参加できるようになります」とBabylon共同創業者David Tseは述べています。「Aave V4との統合は、この技術に即時かつ意義深いユースケースをもたらし、ネイティブビットコインの流動性をエコシステムで最も成熟したレンディングマーケットの一つに導入します。今回の協業は、安全かつスケーラブルなインフラを通じて、ビットコインがDeFiでより重要な役割を果たせるという両者の共通の信念を体現しています。これにより、ビットコインは価値の保存手段にとどまらず、グローバル決済システムの生産的構成要素として前進する重要な一歩となります。」

「Babylonが構築するビットコインベースのAave V4マーケットは、ビットコインをネイティブ担保としてDeFiに導入し、Aave V4のHub＆Spokeモデルによって新たなマーケットを容易に立ち上げられることを示しています」とAave Labs創業者兼CEO Stani Kulechovは述べています。「ネイティブビットコインをAaveで直接担保として利用できるようにすることで（ラップや中央集権型カストディ不要）、今回の協業はグローバルなDeFiレンディングおよびオンチェーン金融活動にとって重要な新たな流動性源を活性化します。」

この取り組みは、ビットコインをグローバル市場で利用可能かつ生産的な資産とするというBabylonのミッションをさらに強化します。トラストレスなビットコインステーキングは、すでに600億ドルを超えるネイティブビットコインを惹きつけており、安全で収益を生むインフラへの強い市場需要を示しています。今や、トラストレスなビットコインボールトはこの機能を1.7兆ドル規模の市場に拡大し、レンディング機関や資産運用会社を含む機関投資家がネイティブビットコインを高品質な担保として利用できる明確な道筋を開きます。これらのプロダクトは、ビットコインが分散型経済においてアクティブな流動性としての役割を強化します。

Babylonについて

Babylon Labsは、ビットコインをトラストレスな生産的資産とすることを目指し、ビットコインによって保護された分散型世界の構築をビジョンとしています。最新の技術成果はトラストレスなビットコインボールトであり、このソリューションによりネイティブビットコインはカストディアン、クロスチェーンブリッジ、ラップドアセットに依存せずDeFiエコシステムで利用可能となります。Babylonはまた、セルフカストディ型のビットコインステーキングプロトコルも展開しており、現在100億ドル超のネイティブビットコインがPoSチェーン、Layer 2、データ可用性レイヤー、その他分散型システムの保護に活用されています。これにより、ビットコイン保有者は完全なコントロールを維持しつつ、ステーキング報酬を得ることができます。

Aave Labsについて

Aave Labsは、次世代のグローバルオンチェーン金融システムの形成に取り組んでいます。同チームは個人、企業、機関が信頼するプロダクトを構築し、毎日数十億ドル規模の取引を安全に処理し、24時間365日ノンストップでサービスを提供しています。ETHLend（2017年創設）およびAaveプロトコル（2020年ローンチ）の創業者Stani Kulechovのリードのもと、Aave LabsはAaveプロトコルの大規模アップグレードを継続的に推進しており、間もなくV4バージョンもリリース予定です。Aaveのオーバーコラテラル型ステーブルコインGHO、急成長中の機関向けプラットフォームHorizon、最近ローンチされた消費者向けAave貯蓄アプリなど、数々のイノベーションで知られています。Aave Labsは、個人と機関の双方にとって、よりオープンで透明性が高くアクセス可能なグローバル金融システムの構築に尽力しています。

Aaveプロトコルについて

Aaveは、世界最大かつ最も信頼されている分散型金融（DeFi）ネットワークであり、600億ドルの純預金と290億ドルのアクティブローンを有しています。グローバルなレンディング＆セービングネットワークとして機能し、ユーザーは暗号資産やステーブルコインを預けて利息を得たり、資産を担保に即座に借入を行うことができます。Aaveは透明なブロックチェーンスマートコントラクトによって駆動されており、銀行の介在や書類不要、24時間365日ノンストップで、世界中のユーザーにオープンなオンチェーン金融体験を提供しています。

本記事は寄稿であり、BlockBeatsの見解を示すものではありません。