ウォール街の著名なベア派が2026年の市場を弱気に見ており、FRBが利下げを加速すると予測

BlockBeatsの報道によると、12月16日、ウォール街の著名なベア派であるPeter Berezin率いる市場調査会社BCA Researchが最新レポート「Return of Nasdog（ナスダックの低迷再来）」を発表し、今後の市場について慎重な見解を示した。主なポイントは、人工知能ブームが終焉を迎え、米国の経済活動が大幅に減速するというもの。BCA Researchは、人工知能分野への過剰投資の問題は本来すでに顕在化すべきだったと指摘し、2025年の米国テクノロジーおよびソフトウェア分野への投資が国内総生産比で4.4%に達し、インターネットバブル期の水準に近づいていると述べた。人工知能資産の年間減価償却率は通常約20%であることから、テック大手は毎年4,000億ドルの減価償却コストを負担することになり、この金額は2025年の利益総額をも上回るという。

BCA Researchはさらに、2026年初頭のS&P500指数の予想PERが22.6倍に達し、歴史的中央値の18倍を大きく上回ると指摘。もともと脆弱な株式市場は、人工知能に対する楽観的なストーリーが崩壊する衝撃により、さらに支えきれなくなるとした。BCA Researchは「2026年後半には米国株式市場の各セクターがほぼ全面的に崩壊する」と予測している。しかし同時に、これが2026年後半のFRBによる利下げペースの加速を促し、2026年末にはフェデラルファンド金利が2.25%、米10年国債利回りが3.1%に低下すると見込んでいる。