RippleのCEOであるBrad Garlinghouseは、Binance Blockchain Weekのパネルディスカッションで、暗号資産の将来に対して強気な見通しを示しました。最近の市場の減速にもかかわらず、ここ数年でこれほど前向きに感じたことはないと語りました。
なぜ暗号資産市場が再び弱気相場に戻ったのかと問われた際、Garlinghouseは業界が自然にサイクルで動いていると説明しました。「リスクオン」の期間には投資家が熱狂しますが、現在の「リスクオフ」環境では市場に不確実性が戻ってきていると述べました。
Garlinghouseは、この後退がより大きな視点を見失わせてはならないと指摘しました。彼は、2026年に向けて、いくつかの主要なマクロトレンドが業界全体に強力な追い風をもたらしていると語りました。
彼が挙げた最大の変化の一つは、アメリカ合衆国の態度が突然変わったことです。米国は世界のGDPの22%を占め、長年にわたり暗号資産に対して公然と敵対的でしたが、最近では規制当局がより明確で支援的なルールに向けて動いています。この変化は多くの人が予想したよりも速く進んでいるものの、大手機関はまだ追いついていないと述べました。
Garlinghouseは、より多くの伝統的な大手企業がこの分野に参入していることを指摘しました。彼は、Franklin TempletonやBlackRockがイベントに登場したことを挙げ、かつて公然と暗号資産に関与しないと表明していたVanguardでさえ、今ではその姿勢を大きく転換したと述べました。これは機関投資家の信頼が高まっている重要な兆候だと彼は語りました。
「もはや単なる投機ではありません。ついに暗号資産が現実世界の問題を解決し始めており、それこそが長期的な成長を支えるのです」と彼は述べました。
今後について、Garlinghouseは次の成長フェーズは投機ではなく現実世界でのユースケースから生まれるだろうと述べました。暗号資産プラットフォームは使いやすくなり、決済、金融、日常生活の実際の課題を解決するためのアプリケーションがますます構築されていると語りました。
彼によれば、この実用的な導入へのシフトが、今後2年間でより強力で持続可能な強気市場を支える助けとなるでしょう。
